きょうのばんごはんわぶりのてりやきにひじきのにつけ、かぼちゃとぶたにくのにものです。
うちのばんごはんのよういわみんなあずさがしていて、あずさわかおににあわずりょうりがとくいなのです。びっくりだ。
「何か言いましたか、耕一兄さん?」
いえ、なにもいってません。
それわそれとしてそんなにじっとみつめられるとたべにくいのですが。
「遠慮せずに食べたらどうですか。
それとも私の作った食事は豚のエサにも劣ると?」
そんなこともいってません。なんだかきょうのあずさわきげんがわるいです。おんなのこのあのひでしょうか。くわばらくわばら。
それでわ、おひゃくしょうさんありがとう、おこめさんありがとう、おさかなさんありがとう、みなさまにかんしゃ、いただきます。
もぐ、もぐ、もぐ、もぐ、もぐ。
あずさがじろじろおれおみています。
「…どうですか?」
どうですかとわなにですか?
あずささん、おかおがなにやらこわいです。
「味はどうかと聞いているんです!
怒らないから正直に言ってください!」
おいしいです。ごはんわおいしいですけどあずささんが、あずささんがおこってこわいです、がくがくぶるぶる、おこらないで、おこらないでください。
「…そうですか、美味しいですか…よかった」
あずさがわらいました。なんだかわからないけどきげんがなおったみたいでよかったです。もぐ、もぐ、もぐ、もぐ。ごはんわよくかんでたべましょう。うん、おいしいおいしい。
「耕一さん、こちらもいかがですか?」
やあちづるさん、これわまたいいにおいのするすーぷですね。
「ええ、これはふぁっちゅーちょんと言う中国のスープでですね、干しアワビ、貝柱、なまこなどなど色々な食材を何時間も丹念に煮込んだ高級スープでして、そのあまりのいい匂いに精進潔斎しているお坊さんも塀を飛び越えて食べに来ると、そういう意味の名前なんですよー」
それわそれわなんともすごいおいしそうなおはなしです、ぜひいただくとしましょう。
「ちょ、ちょっと、千鶴姉!
何を設定を無視しているのよ!」
「あら、わたし設定は忠実に守っていますよ。極端な味覚オンチだけど、自分ではそれに気付かず、勝手に料理を作っては柏木家の食卓を恐怖のどん底に叩き落とすんですよ、ね。だから設定通りです」
「くっ…ああ言えばこう言う」
くわっ!
「どうしました、兄さん!」
お、おいしいです。おれわうまれてこのかたこんなにおいしいものおたべたことはありません。おいしいおいしい、ああ、うまれてきてよかった。ぼくおうんでくれてありがとう、おとうさん、おかあさん。
「あ、いけない、ついつい、いつもの癖で美味しく作ってしまいました。わざと美味しくなくしなきゃいけたかったですねー、失敗しちゃいましたー」
「こ、この女狐があっ」
あずさとちづるさんがけんかおはじめました。ああ、こまったなぁ、どうしたものかなぁ。
「…耕一さま、麦茶をどうぞ」
あ、かえでちゃんわきがきくなぁ、ありがとうありがとう。
ごくごくごく、ぷはー。
そういえばおれわかえでちゃんのてりょうりおたべたことがありません。いちどたべてみたいものだなぁ。
「………………………」
かえでちゃん?
「…耕一様、麦茶のおかわりはいかがですか?」
あ、いただきます。
かえでちゃんわきがきくなぁ、ありがとうありがとう。
ごくごくごく、ぷはー。
むぎちゃがおいしいなぁ。
なんだかみんなどうでもよくなってきたなぁ。
あはははは。
おれわとてもしあわせです。